学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)
- 作者: 樺沢紫苑
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2018/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ノウハウだけでなく、アウトプットする時にどういったところを意識すると効果が高くなるかを理論的に説明した良い本だった。
同じテーマの他の本と重複する内容もあるが、著者の知識や経験談だけでなく理論に基づく説明が多かったのが好印象でした。
特に気になった箇所をメモしておきたいと思います。
インプットとアウトプットの黄金比は3:7
インプットの量を3、アウトプットの量を7とすることを著者は勧めています。
例えば、勉強するときも参考書を読むより問題集を解くことを中心に勉強した方が効果があるとのことです。
アウトプット駆動で勉強することは効果が高いと感じます。
興味のある分野の勉強会があればLT参加を先に決めてしまったり、資格取得などゴールがあればSNSで公言してしまってやらざるを得ない状況にするのがオススメです。
読書感想文を書くこともオススメです。読書するときもブログを書くつもりで読むと質の高い読書ができるのではないかと思います。
タイピングより手で書くほうが脳への定着率が高い
手書きの方が脳が活性化されることはあると他の本でも度々述べられているので非常に信憑性は高いと思います。
この本でも手書きとタイピングでどちらが脳への定着率が良いか研究したところ、手書きの方が定着率が高いという研究結果が記されています。
最近は共有する必要がない自分用のメモや、自分の脳の中にあるものをバーっとブレストする時は手書きするようになりました。もしくは音声入力を使ってます。思いついたことをメモするには手書きか音声入力の方が効率的に感じます。
共有が必要なことがわかっている場合は、共有しやすいタイピング入力を使います。なので、使い分けが必要だと思います。
あと、手書きしてもすぐに棄てるメモは電子メモを使っています。紙に書いて破り捨ててもいいのですが、ボタンひとつで消せるのは便利です。
非言語コミュニケーション、内容ではなく身だしなみや表情などの視覚情報、声の大きさや質などの聴覚情報も重要。話すときは内容に自信がなくても笑顔で堂々と話すように心がける
カンファレンスや勉強会の登壇者で話が上手な方は全員非言語コミュニケーションが上手だと感じます。
非言語コミュニケーションに関して、最近は登壇するときは「なるべく聴講者の方を見て話す」「大きな声で話す」「大切なところは声の大きさや間のとり方に注意する」「明るく話す」ことを心がけるようにしています。
速く文章を書く
技術記事やブログ書こうと思ってもなかなか筆が進まないことが多かったです。また書き始めても完成するまで時間がかかりました。
これを何とかしたいと思ったことがこの本を読むきっかけでした。
2つコツがあります。
時間を決めて書く
速く文章を書く1つ目のコツは時間を決めて書くことだと本には書かれています。例えば、1記事を30分で書くと制限といったことです。最初は難しいですが、脳がトレーニングされていき最終的には質の高い短文を書けるようになるとのことです。 これに関しては愛聴しているPodcast PHPの現場の24回目でも話されていてこれは参考になると思いました。
#phpgenba で話してた書く時間を決めてブログを書こうとやってみた。まあ、時間どおりでは無かったけど、日付は変わらなかったから良しとしよう。 https://t.co/rUpizLCiki
— Masashi Shinbara (@shin1x1) 2018年11月15日
しかし、実践しても大幅に時間オーバーするので修行が足らないのか見積もりが甘いのか何か間違っていると感じているので改善策を考えないと・・・と考えています。
構成を決めてから書く
2つ目のコツは、文章を書き始める前に構成を考えると3〜4倍速く書けるようになると著者は述べています。
これは僕の実感ですが、構成を決めずに書くと一貫性が保てないことが多いと思います。
先にアジェンダやまとめを先に書くだけでも効果があると思います。
プレゼンテーション資料を作る
先に構成を決めることに似ていますが、スライドを作成する前に全体の構成を手書きで作ってしまう方法です。
先日の登壇資料を作成するときに実践してみましたが、これは結構良い方法でした。
これまでアジェンダとまとめを最初に書くようにしていましたが、全体構成をざっくりきめてしまうと資料作成のときに一貫性を保つことができます。
具体的には1ページを4分割します。発表時間が60分の場合は15分ずつ4分割した紙に話したいことを時計回りにざっくり書いていきます。
字が汚い&写真写りが悪いので見苦しいかもしれませんが、前述した電子メモに記載したときのプレゼンテーションの構成です。
読書感想文を書く
読んだ本の読書感想文をブログとして書くことで記憶の定着率や読解力が上がります。このエントリのように実践しやすいアウトプットだと思います。
要約を140文字で書く
Twitterです。読んだ本や読んだ記事などのインプットを140文字で要約します。要約力を高めるために良いアウトプット実践だと思いました。
最後に
手で書くことの効果と非言語コミュニケーションの大切さをこの本から学ぶことができました。
この本に記載されていることは科学的根拠を用いた説明が多いので信憑性があると言えます。
本の構成上、気になるところだけ読んでも学ぶことができるように工夫されています。また図や絵なども載っているのでイメージもしやすいと思います。
アウトプットが出来ていなくて悩んでいる方やアウトプットの質を高めたいと考えている方にはオススメできる本です。
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